2017年7月22日土曜日

新産業創造・雇用(2

・観光医療産業の推進(医療特区を視野にいれて…)

《現況の問題点・課題》
観光立県を標榜する和歌山の観光産業は、近年の観光客数の減少により、ホテル・旅館の総数が、ピーク時の約半数へと激減し、それに関連したさまざまな事業、サービスも縮小・均衡の傾向にあり、非常に厳しい状況にあります。

このような状況を打開する為には、従来からの画一的な観光旅行に、新たな価値観を加えた新観光事業の推進が不可欠であります。


《具体的なアクション》
和歌山県の観光産業を復興再生させる為に、既存の観光事業に新たな価値観を加えた新観光事業の一つとして、観光と医療、中でも観光に予防医療、代替医療、ヘルスケアの分野とを結びつけた、観光医療産業は、新たな新産業として大きな成長が期待できるものであります。

そもそも、予防医療、ヘルスケアというものは観光分野との組み合わせが非常によく、特に和歌山県には、豊かな自然や伝統・風土にはぐくまれた「いやしの地」として、予防医療、ヘルスケアに応用可能な観光資源がたくさんあります。

例えば、農産物では梅やミカン、水産物では新鮮な魚介類や海藻類、食文化としては茶がゆ、なれずし、サンマずし等の健康志向の強い商品、また、予防医療において欠かせない温泉、海洋資源としての海を活用したイルカセラピータラソテラピー、これらに代替医療の東洋医学を組み合わせ自然治癒力を増加させる療法等々。

そして、こういった恵まれた観光資源をばらばらに活用するのではなく、「人間を健康にする地域」、「いやしの地・和歌山」といった統一した切り口でそれぞれを連携させ、より価値の高いものとして商品化し、地域全体としてブランド化して売り出していくことが有効となります。

また、近年、和歌山の老舗ホテルは、リニューアルの時期が来ており、これを機会に療養機関、医療施設として、ホテルの一部業態を変えていくことにより、観光医療産業としての新たな価値を生み出せる可能性があります。
このように、私たちは、和歌山の「いやし」の特性を活かし、さらには医療特区を視野に入れた観光医療産業を徹底して推進し、発展させて行けるよう全力で取り組んで参ります。



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