2017年5月5日金曜日

農林水産(1

・新しい農林水産業への新規参入者を促す取り組み

《現況の問題点・課題》
和歌山県は、温暖な気候と陽光に恵まれた条件を活かした農林水産物が豊富で、これらを生み出す農林水産業は、県経済の一つの柱となっています。

しかし、農林水産業の和歌山県内の就業者は、国勢調査において、ピーク時の昭和25年が約20万人であったものが、平成17年には約49千人と激減しており、中でも、さらに問題なのは農林水産業への就業者において、高齢化に拍車のかかる状況となっていることであります。

和歌山県において、未来に大きな期待を寄せられている、農林水産業を再建し、基幹産業として県経済の、さらに大きな柱と成ってもらう為には、農林水産業への新規参入者を、県内外から広く呼び込まなければなりません。

《具体的なアクション》
高度成長時代が終わり、多様化の時代を迎えた近年において、大量生産・高速型のライフスタイルに対して、ゆっくりした暮らしを志向するスローライフやロハスという考え方が提唱され始め、地産地消や歩行型社会を目指す動きが出てくる中、都会からIターンやUターンして、農林水産業に就業を希望する人も多くなって来ております。

国県市町村においても、就業支援フェアや、イベント、研修制度、補助金等々の施策を講じて、農林水産業への就業を後押ししており、関心も高まってきている状況にあります。

そういう中で、近年、農業であれば野菜工場、林業であれば木質バイオマス関連事業、漁業であれば養殖産業、さらに農林水産物の開発から加工、流通までを一貫して行い進化させた6次産業的な農林水産ビジネス等には、これからの新しい農林水産業としての注目が集まり、まさにチャンスの時代となっています。

このような新しい農林水産業は、従来の戸別的単位の農業から、合理化され産業化された農業法人に期待するところが大きく、ブランドとしての競争力も高い、まさに将来への可能性を秘めているものであります。


私たちは、規制緩和などによって、この新しい農林水産ビジネスを育成することで、和歌山県に新たな雇用を創出し、農林水産業への新規参入者を促して参ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿