2017年4月28日金曜日

教育・子育て(2) 

・子供の読解力や語彙力の低下への対応 (美しい日本語の継承)

《現況の問題点・課題》
和歌山県では、2003年度からすべての公立小・中学校を対象に、学力診断テストを実施した結果、国語科のみならず,その他の教科においても読解力、語彙力、思考力、表現力等に課題があることが明らかとなり、現在においても、国語力向上に向けた取組を継続して推進しています。

しかしながら、直近の和歌山県の2014年全国学力調査の47都道府県中の全国順位は、国語A(話すこと、聞くこと)が小六:47位・中三:44位、国語B(書くこと)が小六:42位・中三:45位という非常に厳しいもので、県教委も「危機的状況」だと頭を抱えている状況であります。


《具体的なアクション》
近年の、子供の国語力の低下は、日本人の生活環境の変化にあるといわれており、インターネットや、ゲームに没頭することにより、読解力、語彙力、思考力、表現力の養成に必要不可欠な読書量が圧倒的に減っていることが、大きな原因であるといわれています。

最近では、携帯電話、スマートフォンの普及が、それに輪をかけて、読書時間を奪い、国語力の向上を疎外している感は拭えません。

そういう中で、和歌山県においては、特にスマホ利用率やゲームプレイ率が非常に高く、それに伴い読書率が低く、国語力も低いという統計が出ています。
ここから、親が携帯やスマホを軽々に子供に与え、それをコントロール出来ない子供がゲームやライン等に没頭し、国語力がどんどん低下してゆくという負のスパイラルが展開されているのが見てとれます。

和歌山県においての関連する統計 (都道府県別統計とランキングで見る県民性 2013年より)
中学生長時間ゲームプレイ率 1
小学生長時間ゲームプレイ率 6
中学生長時間ネット(スマホ)利用率 4
小学生長時間ネット(スマホ)利用率 6
中学生読書率 46
小学生読書率 45

和歌山の子供たちに、ネットやゲーム依存を自制する能力を持ってもらい、読書を通して国語力を上げて行ってもらう為には、子供たちに将来の自分像を想像させる中で、どんなに国際化が進んでも、何をするにしても、国語力は人の質を高めるために絶対に欠かせないものであり、国語力=人間力であるということを認識させることが重要であると考えます。

そして、それを養成する為の読書の重要性や、おもしろさを説いてゆくことで、子供たちの国語力を再構築し、教育立県を目指して参ります。

ひいては、それが日本の文化を尊重し、美しい日本語を継承してゆくことになると考えます。


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