2017年9月20日水曜日

自宅での介護について思うこと


実は私の家も、まさに介護の問題に向き合っている最中であるのですが、自宅や施設での介護について少々考えてみました。

一般的に少々認知のある要介護者を自宅で看てあげるということは、もちろん本人も嬉しいでしょうし、道徳的にも美談でもあるかと思います。

しかしながら、転倒のリスクなども大きく、一日中ずっと、家族の誰かが注意を払っていなければならない状態が続きます。昔の大家族のような家族構成であれば、なんとかなるのかもしれませんが、現在の核家族の下では、家族は働けなくなり、家計の問題や介護離職などに直結し、不謹慎かもしれませんが、政治的にいえば、これは労働生産性を下げることにもなります。

現在、子供に関しては、社会全体で育てていくという気風が醸成されつつあり、お母さん、あるいはお父さん方が、ご自分のスキルを捨てることなく、保育園などを利用し、子育てと仕事を両立していくというモデルが一般化されつつあるかと思いますが、逆に老人介護については、「地域包括ケアシステム」を推進していくということで、むしろ家庭を介護に巻き込み、介護離職などを誘発させるようなシステムになっていっているような感もあります。

介護報酬を下げていきたいという国の政策もあるのでしょうが、これからは子供もお年寄も、社会全体で看ていけるようなシステムこそが必要ではないでしょうか。

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